滋賀事業所 機器工場について
滋賀機器工場についてご紹介します。
滋賀事業所機器工場では、会社全体のほぼ全ての理美容機器を設計・製造しています。
また、医療機器に関しては、産婦人科用の機器。分娩台や産婦人科用の検診台、検診用のユニットの設計・製造をしています。
例えば、産婦人科用の分娩台や診察台は座った状態から寝かせたり、足を広げたりする姿勢にする必要があります。その動作のために、使っているのが油圧の力。油圧を使うメリットは、音が静かで動きがスムーズであるということ。
しかし、油漏れ対策の必要があり、高度な技術が必要です。その技術を応用し、医療機器分野の製品や、理髪用の椅子、美容用の椅子、シャンプー装置、寝姿勢で行われるヘッドスパ用のシャンプーボウルといった理美容分野の製品を設計製造しています。
新製品に関するアイデアを具現化するための設計は滋賀工場内の技術部の仕事です。製品は全て完成形まで組み立て、世界の国々へ出荷しております。
お客様の注文に応じて生産計画を立てています。
理美容サロンが求める「質」に応える技術
2016年度に、当社は95周年を迎えました。
その歴史の中で、我々は理美容サロンで必要とされる、要求される「質」についての情報を得てきました。例えば、シャンプーをした場合に、どこに負担がかかるのか。寝姿勢の場合は、どの寝角度が一番楽なのか。
施術をするサロンの先生方にとっては、どの姿勢が楽なのか。シャンプーひとつ見ても、横からシャンプーをする場合と、真後ろに立ちシャンプーをする場合では、姿勢や力の入り具合も変わるもの。細かなことですが、この違いがわかっているかどうかが製品の品質を左右します。
ひとつひとつの事例に対して、明確な答えを持っている。これは、私たちの研究の結果です。
また理美容機器には材質の柔らかさや耐久性はもちろん、シャンプーやトリートメントだけでなく
カラー剤への耐久性が求められます。
当社は、今までのお客様とのコミュニケーションを重ね続けてノウハウをつくりあげてきました。
高品質な製品を提供するための評価試験
試験として大事なことは、サロン環境の中で実際に使用した状態で品質を維持する事を確かめる事。
特に、シャンプー用機器に対してはお湯や水の供給装置も提供しています。
例えば、マンションの上層階と下層階では水圧が異なるように、サロンそれぞれに水圧や水質は違います。
どのような状況で、使用されたとしても求められた性能が維持できるということを確かめるために、温度や水圧を変え念入りに試験をしています。
また、音の試験もあります。
美容院では電動セット椅子が10台以上並ぶこともあり、1台だけ他よりも音が大きい椅子があった場合お客様にとっては気になるものです。
このような音のばらつきを抑えるためにも、音の試験も実施しています。